歴史

信長を殺した男〜日輪のデマルカシオン〜 2巻の感想※小牧・長久手の戦いの真相とは

信長を殺した男〜日輪のデマルカシオン〜 2巻の感想

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻です。

秀吉編がスタートし、1巻では、秀吉の壮大な計画(デマルカシオン)が明らかになります。

2巻は、秀吉の幼少期、前半生の闇、そして、小牧・長久手の戦いの真相についてです。

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻の基本情報

漫画名信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻
発売日2022/5/18
漫画藤堂裕
原案明智憲三郎
出版社秋田書店
掲載誌別冊ヤングチャンピオン

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻のあらすじ

痩せこけた異形の体躯。漆黒の中で爛爛と光る眼。日ノ本の皇帝にまで昇りつめた豊臣秀吉が自らの生い立ちを独白! そして、天下分け目の決戦でありながら不明瞭な、豊臣秀吉vs徳川家康「小牧・長久手の戦い」。その驚くべき内実が…!!
※DMMブックスからの引用

目次

第7話 出生
第8話 地獄と光芒
第9話 初花
第10話 小牧・長久手の戦い
第11話 逆襲
第12話 悪逆の策
おまけマンガ 裕藤堂のふしぎな話

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻の感想

秀吉の闇に包まれた幼少期

1巻では、秀吉の怪物としての姿が描かれました。

目的のために、簡単に悪に染まれる怪物「秀吉」を作ったのは、その幼少期の闇にあります。

豊臣秀吉こと木下藤吉郎は、関白任官記によれば、1537年2月6日に三河の中村または御園に生まれたとされています。

なか(後の大政所)の子として生まれた藤吉郎。

貧しく卑しい身分で生まれた彼は、生まれてすぐ、間引かれようとしていました。

当時の日本では、育てることができるかも分からない子供はそういう運命でした。

でも、赤ん坊の秀吉は、うまれてすぐに抵抗します。

なかは、六本指を見て、育てることを決心します。

ただ、父も分からず、男を頼りにするしか生きる術がない母とその子供たちの生活は大変です。

成長しても食べるのも大変で、さらに、継父の弥右衛門からは虐待を受け、低い身分であるがゆえ、周りの子供にもひどくいじめられます。

父の死後は、家を出て、貧民窟のような場所で、孤独に生きるようになります。

そんな地獄を経験した彼は、醜い化け物になっても、這い上がることを決意するのです。

文章で書いても壮絶ですが、漫画での描写を見ると、ほんとうに壮絶です。

織田信長、徳川家康とともに三英傑と評される秀吉ですが、彼らとの違いは、身分の低さです。

武家の出身である信長、家康と違い、卑賤の身の上の秀吉は、這い上がるため、悪魔の所業も厭いません。

だからこそ、信長に重用され、はじめての天下統一も成し遂げることができました。

幼少期の地獄を知っているからこそ、秀吉は、怪物「饕餮(とうてつ)」になれたのかもしれません。

小牧・長久手の戦いの真相

小牧・長久手の戦いは、1582年3月から始まります。

事の発端は、信長の次男、織田信雄(のぶかつ)。

賤ケ岳の戦いの時には手を組んだ、信雄と秀吉。

でも、信雄は、秀吉に、居城だった安土城を追われ、二人の関係は悪化します。

秀吉に、最初から騙されていたのでは?と思い、信雄は、家康に助けを求めます。

家康は、秀吉の脅威を感じ、甲斐・信濃を占領、北条との同盟を結ぶなど、着々と力を蓄えていました。

そして、信雄の名を受け始まったのが、小牧・長久手の戦いです。

本能寺の変では、明智光秀を裏切る形になった家康。

弔い合戦とも言えるこの戦いで、家康は抜かりなく準備を進めます。

秀吉の大軍を、小牧城で迎え撃つ家康と信雄。

織田家の重鎮だった池田恒興の反逆、伊勢湾からも蒲生氏郷、滝川一益らの攻撃で、北、南、西を囲まれた家康ですが、秘策がありました。

手薄になった大坂を雑賀衆、服部半蔵正成らが攻め、火の海に。

それだけでなく、四国の長曾我部元親、中国の毛利輝元、一向宗の本願寺顕如らもこれに呼応します。

光秀が成し遂げることができなかったことを達成するため、秀吉包囲網を敷く家康。

信雄・家康連合軍は、勝利をおさめます。

ただ、ここから秀吉の逆襲が始まります。

綿密な計画で、秀吉の裏を書いた家康ですが、秀吉の悪魔的な逆襲は読むことができませんでした。

秀吉と家康が戦ったのは、小牧・長久手の戦い、一度だけです。

武力で戦った家康に対し、秀吉が行った作戦は、武家には考えられないやり方です。

闇を経験し、なんとしてでも這い上がることを考え、家族以外は信じない秀吉だからできる悪虐の策ですね。

まとめ:非情な秀吉が日本を救うのか?

秀吉の策は、人道的にやってはいけない策です。

2022年の今なら某国の戦争犯罪にあたるような策です。

2巻の最後に、スペインの国王 フェリペ2世が登場します。

植民地政策で莫大な借金を背負った彼が考えるのは、黄金の国ジパングへのコンキスタです。

毒をもって毒を制すではないですが、非情な秀吉だからこそ、日本を救うことができるのでしょうか?

そんな気がしますね。

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻の試し読み

信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 2巻は、DMMブックスで、無料サンプルで11ページ試し読みができます。

DMMブックスをクリックして、確認してください。