本ページはプロモーションが含まれています。
ギャンブル

賭ケグルイ16巻の感想※生徒会長選挙戦終結、夢子が生徒会をぶっ潰す

賭ケグルイ16巻の感想

賭ケグルイ16巻です。

まずは、15巻からの引き続き、桃喰綺羅莉・リリカ・早乙女芽亜里の3つ巴バトルからです。

お互いの思考が読める双子の姉妹、そこに芽亜里が入るからこそ起こる不協和音。

策士、芽亜里らしいかき乱し方が良いバトルです。

そして、この巻で、生徒会長選挙が集結します。

思わぬ形で・・・です。

15巻で伏線がいろいろありましたが、すべて回収されます。

それは裏の動き、最初に仕掛けたもの、利用していたもの、最後に笑う物。

河本ほむら先生の真骨頂の緻密なストーリーが秀逸です。

賭ケグルイ 16巻の基本情報

漫画名賭ケグルイ 16巻
発売日2022/9/22
原作河本ほむら
作画尚村透
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌月刊ガンガンJOKER

目次

第89話 世界を滅ぼす女
第90話 買い競う女
第91話 二人の女
第92話 姉妹
第93話 勇足の女
第94話 予想外の女
第95話 賭け狂う女たち

賭ケグルイ 16巻の感想※綺羅莉、リリカ、定楽乃、豆生田、そして、夢子の思惑が渦まく

生徒会長選挙が集結するこの巻。

色々な登場人物の思惑が渦巻きます。

綺羅莉、リリカ、芽亜里の3つ巴バトル

15巻から続くのが3つ巴バトルです。

双子の姉妹でのバトルの邪魔者である芽亜里。

交換ポーカーという、読み合いのバトルでは、お互いの思考が読める双子に、入り込む余地はありません。

でも、芽亜里は、入りこみます。

綺羅莉には読めない外ウマで、リリカと芽亜里だけの秘密を使って、対抗します。

芽亜里らしい戦い方です。

圧倒的強者の綺羅莉に対して、あらゆる手段を使って、勝利の可能性をたぐります。

3つ巴バトルの結果が出たあと、リリカは気を落とすことになります。

でも、芽亜里の言葉で救われます。

賭ケグルイの世界において、ザ・主人公のメンタルを持つのは、早乙女芽亜里な気がします。

それぐらい芽亜里は、応援したくなるキャラです。

調整する定楽乃

百喰一族で、調整を稼業とし、一族を裏でまとめるのが定楽乃です。

スカムコインを発行していたのは、尾喰凛ですが、裏で支えていたのは、定楽乃です。

彼女が考えたのは、ギャンブルに勝たずに、生徒会を制する方法。

リアルに政治の世界にある方法ですね。

少ない票を大きくする。

調整を稼業とする定楽乃ならではの作戦です。

会長のために、五十嵐清華

生徒会書記で、会長を大好きな五十嵐清華も動きます。

彼女が考えるのは、綺羅莉が生徒会長で居続けること。

彼女なりのやり方、頑張りで、突き進みます。

でも、彼女の動きが大きな波乱を生みます。

綺羅莉が考えていたこと

生徒会長であり、生徒会長選挙をはじめたのが、桃喰綺羅莉です。

圧倒的な強者である彼女が、この選挙を始めた理由は、生徒会の強さを誇ること、一族での地位を確立することではありません。

それは、本当にたわいもないことです。

双子の姉のリリカのことを考えて、思いついたのかもしれません。

リリカの思っていることは、綺羅莉も考えていることなので・・・。

はたから見たら、こんなことのために何故?と思うかもしれません。

でも、綺羅莉だからできることです。

リリカのことをとても好きなことが分ります。

ギャンブルをしない夢子が仕掛けたこと

15巻で、ギャンブルをしない宣言をした蛇喰夢子ですが、ギャンブルではない壮大なことを仕掛けます。

彼女が仕掛けたことは、学園を破壊することです。

面白いのは、夢子が主体的に、これを仕掛けたわけではないこと。

仕組みに気づき、選挙の結果を読み、そして、一石を投じます。

普通ならありえないことですが、夢子はやりました。

綺羅莉が創造してきた百花王学園を壊してしまったのです。

ただ、生徒会長の綺羅莉とギャンブルをしたいがために・・・

豆生田は知っていた?

夢子とのギャンブルにやぶれ、地位を失ったかに見えた豆生田ですが、会計の地位は失っていませんでした。

豆生田は、五十嵐の会長を思う意志を組み、すごい協力をします。

豆生田は、夢子の思惑を気づいていたのかもしれません。

夢子の思惑というか、こうすれば面白くなるということを・・・。

結果発表の時の豆生田の「楽しみだな・・・」という言葉。

夢子の票を聞いた時のガッツポーズ

豆生田は、知っていたのかもしれませんね。

まとめ:綺羅莉と夢子、桃喰と蛇喰の関係

15巻を読んだときに、桃喰と蛇喰の稼業の考察をしました。

尾喰は詐欺など、ほかの一族の稼業は、紹介されているのに、桃喰と蛇喰の稼業は書かれていなかったからです。

生徒会長選挙が終わったことで、表裏一体の稼業なのでは?という思いを強くしました。

生徒会という集金組織を作った綺羅莉と、それを破壊した夢子。

桃喰と蛇喰の稼業は、そういったもののような気がします。

綺羅莉には、ほぼ同一なリリカがいます。

夢子との関係は、まったくの逆、光と影、陰と陽、創造と破壊のような表裏一体の関係のような気がします。

面白いのは16巻の最後です。

創ったものを破壊された綺羅莉ですが、夢子の告白を受けて、笑っているように見えました。

異質だからこそ惹かれる。

綺羅莉にとって、夢子は、異質だからこそ、気持ちがとても分かる仲のような気がします。

次巻は、夢子の過去が書かれます。

あとがきに、河本ほむら先生の書きたかったことが書けるとありました。

とても楽しみです。

おすすめ記事
  • おすすめの投稿がありません