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ひゃくえむ

ひゃくえむ。1巻の感想※小学生が100mを走るだけなのに熱い!

ひゃくえむ。1巻の感想

お気に入りの漫画番組「マンガ沼」で、麒麟の川島さんが、強烈に推していたのが「ひゃくえむ。」です。

「チ。-地球の運動について-」でマンガ大賞2021の2位を受賞した、魚豊(うおと)さんの作品です。

マガポケで連載していたのものの、一度は単行本化されないことが決定したもののSNSの強烈な後押しで単行本化が実現したそうです。
マガジン運営『マガポケ』“人気漫画”定義の変化「SNSの声、無視できない」 PV評価よくない作品異例の単行本化-オリコンニュースより引用

わたしも1巻を読んで、好きになりました。

1巻の内容は、小学生が100mを走るだけの話ですが、熱いです!

ひゃくえむ。1巻の基本情報

漫画名ひゃくえむ。1巻
発売日2019/6/6
作者魚豊
出版社講談社
掲載アプリマガジンポケット

目次

第1話~第6話

ひゃくえむ。1巻のあらすじ

主人公は、小学6年生のトガシです。

どこにもいる普通の小学6年生ですが、ただ一つ変わったことがあるとすれば、

彼は、走るのが速い、それだけの人間。

全国1位です。

ただそれだけで、不満もなく、熱もありません。

彼のクラスに、転校生の小宮がやってきます。

根暗で、いじられキャラの彼は、いつも走っています。

なぜ、走っているのと聞くと、「現実逃避できるから・・・」と

興味を持ったトガシは、小宮に走り方を教えます。

遅かった小宮は、どんどん速くなります。

運動会の50m、小宮は初めて、走りで勝ちます。

華々しい勝ちをおさめた彼は、クラスの人気者になり、練習への情熱を失います。

ある日、学校に、ジュニア陸上選手の中学生「仁神」が来ます。

仁神に、運動会で1位になったことを報告する小宮。

仁神は、「君はまだ納得していない」「一度1位をとったらもう楽しいだけには戻れない」と言います。

後日、仁神に走りをみてもらう二人。

トガシの走りは褒められますが、鬼気迫る走りで、急激に記録を縮める小宮に、「走るのを辞めた方がいい」「何か怖い」と言う仁神。

たかが授業の100mに、「滅茶苦茶だ」というトガシに、

「この世には、たかが100mに狂わされた人間もいる」と言う仁神。

その日の帰り道。

トガシに、「君には勝てない」でも「なぜか納得していない」という小宮。

トガシと小宮の勝負が始まります。

ひゃくえむ。1巻のみどころ

ひゃくえむ。1巻のみどころは、トガシ、小宮、仁神が話す言葉です。

小・中学生が話す言葉ですが、とにかく重いです。

100mだけ誰よりも速ければ全部解決する

一人で走っていた小宮に、トガシが言う言葉です。

小学生では、日本一速いトガシだから、納得できる気もします。

それに、小学生の時って、足が速いことがすべて!みたいなことがあります。

それを臆面もなく言えるトガシ。

すごい自信ですが、子供っぽいですよね。

1位を取ったらもう楽しいだけには戻れない

小宮は、仁神に、運動会で1位をとったことを報告。

仁神は、これから大会とか出るの?と聞くと、小宮は、そこまでガチじゃなくて・・・と言ったあとに、言った言葉です。

仁神は、君はまだ納得していない。も楽しいだけには戻れない。本当に充分なのか?と告げるのです。

仁神は、要するにやりたいことをやれってことで言葉を終わらせますが、これが小宮少年を狂わせるのです。

何か怖い

記録を急激に縮めた小宮に対して、仁神が言った言葉です。

ぐちゃぐちゃなフォームで、速く走る小宮。

仁神は、小宮に走るのを辞めた方がいいと言います。

その理由が、「何か怖い」です。

気持ちで走り、限界を超える小宮に怖さを感じたのです。

いつか陸上に殺されると・・・

これに対して、小宮が言う言葉は、もっと怖いです。

競争(や)る気か?うんもちろん真剣(ガチ)で

仁神に怖いと言われた小宮。

その帰り道に、トガシに、君には勝てない、でも、納得していないと小宮は言います。

ここでした会話です。

トガシは、小宮を下に見ています。

小宮は、それを納得していません。

ここで勝負をするのですが、すでに狂い始めた小宮。

しかし、ここからトガシも狂い始めるのです。

まとめ:1巻の言葉が、最終5巻に伏線のように効いてくる

ひゃくえむ。は1巻から、熱量のある漫画です。

わたしは完結の5巻まで読みました。

名言が多い、ひゃくえむ。

面白いのは、1巻のあの言葉が、同じように5巻でも語られ、その意味、重みが変化することです。

トガシvs小宮の100mの熱い戦い。

2巻以降、他の人物を巻き込み、さらに熱くなります。

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