クロコーチ

クロコーチ13 鳥尾恭児の謎、そして、GHQから続く広告屋

クロコーチ13巻
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クロコーチ13巻です。

わたしが今、一番気になる漫画といっても過言ではないクロコーチ。
今回も本当のような嘘の話、リアルなフェイクの旅にいざなってくれます。

誰も解けなかった照銀事件と同様の事件がおきて、
スサノオの桜という新たな敵ができ、クロコーチは、戦後から続く日本の闇につながっていきます。

今回のステーリーテラーは、稀代のテロリスト「鳥尾恭児」、
そして、清家さんが対峙するのが、GHQの時代から続く広告業界の大物「ボビー海部」です。

黒河内は、鳥尾を追い詰め、敵を討とうとしますが、その前に、鳥尾の人生について聞きます。
警官であった(今も?)過去、そして、公安部での適正試験。
その試験は、次の問題が出題されます。

あなたは連合赤軍の潜入捜査官として組織内で順調に出世していきます。
あなたを幹部に登用しようと考えた上層部があなたに最後の試練を与えます。

幹部になりたければ警察官を一人殺害せよ。
さて、あなたならどうしますか?

この質問に、パーフェクトな答えを出した鳥尾は、その後、警察官でありながれテロリストとしての人生を歩みます。
そこで、城尾に会い・・・という感じです。

清家さんが話しを聞くボビー海部から、日本の戦後とCIA、そして、警察の話を聞きます。

戦後の広告代理店、商社が、大陸や満州から帰ってきた軍人と登用、それも謀略を扱ってきたものを多く登用した過去。
そして、CIAの片棒をかついでいたこと。
それが今でも続いており、たとえば牛の赤身肉を看板にするグルメ本や、バターなどの乳製品がなくなるニュースなど・・・

ま、そんな感じで、リアルなフェイク話が続きます。
かなりまじっぽいですけど・・・

そんな感じで、最後の方、黒河内は、新たな敵と本格的な肉弾戦になって、次に続きます。

クロコーチの面白さは、脚本の面白さです。
漫画にしては重厚な小説でも、ぜんぜんいける大人のエンターテイメントな感じです。

今回のボビー海部の話も、単体では世界最大の売り上げ規模の広告代理店「電通」のことを感じずにはいられません。
電通については、色々な陰謀論の元締めでは?なんて噂がずっと出ています。

そんな感じで、今回も楽しく読ませていただきました。

原作のリチャード・ウー様、今回も面白いエンターテイメントをありがとうございます。

4月から、リチャード・ウーさん原作のディアポリスがドラマになるようです。
これも読もうかな?

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