本ページはプロモーションが含まれています。
SF

菌と鉄の元ネタは「地球の長い午後」?「1984」?

菌と鉄

ネットで話題のSF漫画が「菌と鉄」です。

キノコに支配された世界と言う独特の世界が話題の作品ですが、ネットで元ネタがあるのでは?と話題になってました。

丸パクリでは無いですが、影響を受けていそうなSF作品を見つけたので、紹介します。

菌と鉄の元ネタの本命「地球の長い午後」

created by Rinker
¥924
(2023/09/12 22:59:46時点 Amazon調べ-詳細)

菌と鉄の元ネタの本命が、地球の長い午後です。

1962年にイギリスのSF作家のブライアン・W・オールディスが書いた作品で、原題は、「Hothouse(温室)」です。

あらすじは、

はるか未来、寿命が尽きかけ膨張した太陽のもと、地球の自転は停止し地上には永遠の昼と夜が現れた。熱帯と化した昼の世界では、巨大に進化したベンガルボダイジュが大陸を覆い尽くし、移動できるようになった食肉植物が絶滅の危機にある動物にかわって地上を跋扈していた。文明を失った人類は弱肉強食の世界でグループを作り細々と生きていた。身勝手な行動を繰り返した末、少年グレンはグループを追われてしまった。そこに頭をよくするから君に寄生させてくれ、と言って「アミガサダケ」が現れ……。
ウィキペディアより引用

漫画でも敵のアミガサダケが登場し、人間に寄生するのがこの作品です。

まったく同じ内容ではありませんが、設定が少し似ています。

太陽が膨張し、地軸がずれて、地球は昼と夜に分断されることになります。

昼の世界では、植物が巨大化し、生態系のトップに君臨しています。

植物が支配する地球で、人間は、知性などがほぼなくただ生きている状態です。

ただ、主人公のグレンは、知性を持ち、人間のグループに溶け込まないため、グループから追放されます。

そこで出会うのがアミガサダケです。

グレンは、アミガサダケに寄生され共生するような形で、ほかの部族(人間、動物、亜人など)を支配しようとします。

その後は、グレンとアミガサダケで協力して、植物に対抗する形でサバイバルしていくようなお話です。

最終的には、全体として生きるか、個人の生きがいを見つけるか、全体か個かを問う作品です。

漫画との違いは、アミガサダケ=敵ではないところです。

ただ、アミガサダケの野望や、規制され、みんな同じ考え方を持つところなどの設定は同じですね。

菌と鉄が、地球の長い午後と同じストーリーで進むことはないとは思いますが、似ています。

ちなみに、地球の長い午後は、宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」の元ネタになっているのでは?とも言われているそうです。

管理社会がテーマのSF作品「1984」

created by Rinker
¥832
(2023/09/12 22:59:47時点 Amazon調べ-詳細)

1949年にイギリスの作家ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説が1984です。

1巻の表紙のそでの部分でも、片山あやか先生が書いています。

第一巻をお手にとって頂きありがとうございます。
オーウェルの「1984年」を読んで
衝撃をうけたのが2011年

なので、影響はとても受けているはずです。

あらすじは、

1984年、世界は〈オセアニア〉〈ユーラシア〉〈イースタシア〉という3つの国に分割統治されていた。オセアニアは、ビッグ・ブラザー率いる一党独裁制。市中に「ビッグ・ブラザーは見ている」と書かれたポスターが張られ、国民はテレスクリーンと呼ばれる装置で24時間監視されていた。党員のウィンストン・スミスは、この絶対的統治に疑念を抱き、体制の転覆をもくろむ〈ブラザー連合〉に興味を持ちはじめていた。一方、美しい党員ジュリアと親密になり、隠れ家でひそかに逢瀬を重ねるようになる。つかの間、自由と生きる喜びを噛みしめるふたり。しかし、そこには、冷酷で絶望的な罠がしかけられていたのだった――。
amazon.co.jpより引用

映画にもなった有名な作品。

全体主義に対する統治に疑問を持ち、反体制のグループに興味をもち、美しい党員と親密となるというあたりが、菌と鉄と似ています。

方法は違いますが、24時間監視されている感じとかも似ています。

菌と鉄の2巻では、アミガサダケによる大いなる意思に、ダンテが所属するグループのエーテルが、反抗する姿が描かれます。

より近いですね。

ただ、1984の設定は、よくある国家に対抗するレジスタンスの設定。

スターウォーズの帝国軍と反乱軍の図式もそうですね。

ちなみに、1984はいろいろネタになっています。

1984年のMachintoshのCM※APPLE vs IBM

パソコンのシェアを占めていたIBMに対してのCMを作ったのがAPPLEです。

ビジネス用途のみで使われていた技術偏重のパソコンに対して、使いやすさで挑んだのがMachintosh(マッキントッシュ)のパソコンです。

ちなみに、このCMを作ったのは、エイリアンやブレードランナーの監督でおなじみのリドリー・スコットです。

フォートナイトのCM※Epic Games vs Apple

フォートナイトでおなじみのEpic Gamesが、appleがiPhoneなどの手数料問題で、Fortniteをブロックしたことにともない、発表したのがこの動画です。

1984年にAppleが行ったキャンペーンをうまくパクった面白いCMです。

ちなみに、2020年8月以降、ios版フォートナイトは削除されています。

まとめ

菌と鉄の元ネタについて、考えました。

ま、地球の長い午後は、アミガサダケが登場する点もあり、元ネタと言える作品です。

でも、昔のSF小説は、漫画や映画など、いろいろな創作物の元ネタになっていることが多いです。

有名なのが、フィリップ・K・ディックの「追憶売ります」。

映画「トータルリコール」の元ネタと言われる作品ですが、漫画「スペース・コブラ」の元ネタでもあります。

なので、シュワルツェネッガーのトータルリコールが公開されたとき、コブラをパクったのでは?と疑われたことがありました。

元ネタが同じだったというだけですね。

設定は似ているかもしれませんが、菌と鉄は2巻が出て、不思議な世界観の中、よりエンターテインメントな作品となってきました。

変な目でみないで、素直に菌と鉄を楽しみたいと思います。

ぶっちゃけ地球の長い午後は、設定がぶっ飛んでいて分かりづらいのも事実ですしね。

菌と鉄
菌と鉄の1巻の感想※キノコに支配された世界。進撃好きならはまるかもキノコに支配された世界が舞台のSF漫画が、菌と鉄です。 キノコに支配と聞くとピンと来ないかもしれませんが、少し抜けているけど、最強...
おすすめ記事
  • おすすめの投稿がありません