SF

菌と鉄のあらすじと感想レビューとみどころと

菌と鉄

キノコに支配された世界が舞台のSF漫画が、菌と鉄です。

別冊少年マガジンに連載中。

進撃の巨人の諫山創先生もお気に入りで、1巻の帯や書き下ろしイラストを描かれています。

キノコによる徹底的に管理された社会の中、主人公ダンテが現状を打ち破る絶望と抵抗の物語

菌から生成した能力で戦う特殊なアクションも魅力です。

菌と鉄の基本情報

漫画名菌と鉄
発売巻数1~3巻
著者片山あやか
出版社講談社
掲載誌別冊少年マガジン
掲載アプリマガポケ

菌と鉄の仮タイトルは、「ボーイミーツディストピア」

菌と鉄ですが、最初は、ボーイミーツディストピアという名前だったようです。

菌と鉄のみどころ

キノコに支配された不条理な世界観

第一のみどころは、キノコに支配された不条理な世界観です。

菌と鉄の世界観では、地球はアミガサダケというキノコに支配されています。

生物のヒエラルキーの頂点であ、人類は、脳みそにアミガサダケが寄生し、コントロールされています。

食事も決まっていて、無駄話も禁止、感情さえコンロトールされる、完全管理社会。

そんな管理社会で、生きる異分子が主人公ダンテです。

魅力的な主人公ダンテ

管理されている世界で、みんなと迎合することができないのがダンテです。

なぜ同じことをするのか?と疑問を持ち、迎合しないので、懲罰の対象になります。

それでも、彼は生き残ります。

驚異的な身体能力があるからです。

ただ、単純に身体的にすぐれているから彼が主人公と言う訳ではありません。

ダンテが所属する反乱組織エーテルには、グラントという天才的な頭脳の持ち主がいます。

グラントの能力は、未来を読むこと。

しかし、その未来が絶望だったとき・・・。

そこにダンテが主人公である理由があります。

進撃の巨人にも似た絶望と抵抗の物語

菌と鉄が進撃の巨人っぽいと言われる理由は、絶望と抵抗の物語だからです。

1巻・2巻と、絶望を迎えます。

でも、ダンテほか、反乱組織エーテルは、抵抗します。

抵抗する理由は、わずかな希望そして、愛です。

でも、わたしたちが考える愛ではありません。

アミガサに支配された世界では、人工生殖で子供は生まれるので、愛という概念がありません。

その中で、ダンテとアオイは、愛を感じます。

見えない愛を感じて、抵抗する物語が秀逸です。

人類の未来を予見するSF

キノコに支配されるという奇妙なストーリーですが、しっかりとしたSF漫画になっています。

3巻では、ダンテの過去、そして、我々未来の人類が描かれます。

アミガサダケというキノコの生態が描かれ、そして、地球の意志も描かれます。

エンターテインメント性の高い漫画ですが、人類の行く末についても考えさせられるSFです。

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菌と鉄
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菌と鉄の元ネタについて

菌と鉄ですが、ネットで元ネタがあるのでは?と噂になっていました。

その元ネタは、地球の長い午後1984です。

地球の長い午後は、イギリスのSF作家が書いた本ですが、アミガサダケが登場します。

1984は、全体主義的な管理社会を説いたSF作家。

片山あやか先生も1巻の表紙のそでに、

オーウェルの「1984年」を読んで衝撃をうけたのが2011年

と書いています。

元ネタというだけで、ストーリーが一緒というわけではありませんが、気になる方は、読んでみても良いかもしれません。

菌と鉄
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作者の片山あやか先生について

片山あやか先生は、2009年に、Star ManというSFギャグ漫画を発表。

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その後は、月刊シリウスに山のオウという読みきり作品を発表し、2021年4月号より、菌と鉄を連載されています。

漫画アシスタントとして、ベイビーステップの勝木光先生、進撃の巨人の諫山創先生らのお手伝いもされたそうです。

片山先生のTwitterにいろいろ書かれています。

片山あやか先生のTwitter
https://twitter.com/kattyymma

ちなみに、2021年8月より、産休に入られて

2021年9月に第一子を出産されています。
下記のTwitterの返信先に、お子様の写真があります。

菌と鉄を無料で読むなら

菌と鉄を無料で読むならマガポケです。

講談社の公式アプリで、1話のダンテが無料で読めます。2話以降は、ポイント制になります。
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DMMブックスも要確認です。
ときどき、1巻が無料で読めます。
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菌と鉄の続きを読むならコミックデイズ

菌と鉄は、別冊少年マガジンに連載中。

講談社の電子書籍サイト、コミックデイズなら続きを読むことができます。

有料ですが、DAYSもっとプレミアムなら、別冊少年マガジン、少年マガジン、月刊少年マガジン、月刊ヤングマガジンほかモーニング、ヤングマガジンなど全19誌が定期購読可能。

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まとめ:先の展開が楽しみなSF漫画

キノコが支配するという設定に、最初は違和感があったのですが、読んでみると、秀逸なSF漫画と感じました。

3巻になり、現代とリンクする部分が出てきて、ストーリーにも厚さがでてきました。

何回も読むと、分かることも多いので、ぜひ単行本で楽しんでください。