SF

フールナイト1巻の感想※冬と夜しかない世界で、人は心の豊かさを何に求めるのか

フールナイト1巻

マンガ沼のこのマンガがすごい芸人楽屋編でも紹介されていた漫画がフールナイトです。

分厚い雲で覆われ、日の光がなくなり、植物が枯れた未来の地球が舞台。

人類は、死期の近い人間を植物に変える「転花」技術に希望をたくし、転花で作られた花「霊花」からの酸素で生きているという設定です。

人が植物に変わるというSFな展開。

冬と夜しかない世界で、人々は何を求めるのか?という漫画です。

フールナイト1巻の基本情報

漫画名フールナイト1巻
発売日2021/4/4
著者安田佳澄
出版社小学館
連載ビッグコミックスペリオール

フールナイト1巻のあらすじ

期待の新人が突きつける選択!

ぶ厚い雲に覆われ陽が差さなくなった遥か未来の地球。

植物が枯れ酸素も薄くなった世界。

しかし人類は、人を植物に変える技術を開発し、わずかな酸素を作り出して生き延びていた。
先の見えない世界でも人として生きるか、苦しみを捨て植物として新たな生へ踏み出すか。

人々は選択を迫られるーー
※DMMブックスからの引用

目次

第1話 どうすればいいんですか
第2話 フタ
第3話 聞けたら
第4話 特例臨時職員
第5話 父の霊花
第6話 せめて
第7話 ジャマしてる
第8話 言えよ

フールナイト1巻の主な登場人物

神谷トーシロー

主人公。
貧困に耐えられなくなり、自ら転花の道を選んだ青年。

蓬莱ヨミコ

国立転花院の職員。
トーシローの幼なじみ。

松野スミ

ピアニスト
霊花となった父を見つけて欲しいと国立転花院に相談に

フールナイト1巻の感想

転花とは

フールナイトでもっとも大事な設定が転花です。

2200年ごろより、ぶ厚い雲に覆われ、陽が差さなくなり、冬と夜しかない世界となった未来の地球です。

舞台は、そこから100年経った、2321年。

植物も枯れ、酸素が薄くなったので、人類は人を植物にする技術「転花」を開発します。

死期の近い人の肉体に、「種」を埋め込み、その魂を糧に、植物は成長します。

転花した人間は2年をかけて、様々な植物に成長します。

彼らは、霊花と呼ばれ、霊花が生み出す酸素で、人類は生活しています。

もう一つポイントがあります。

転花を志願したものは、国から見返りとして1000万円もらえます。

先の見えない世界で人として生きるか、苦しみを捨て植物となるか、選択を迫られるのがフールナイトの世界です。

絶望にあえぐ主人公「神谷トーシロー」

主人公は、神谷トーシローです。

精神病を患った母の介護をしながら、工場の流れ作業で働いています。

給料は9万円ですが、家賃3万円、光熱費5000円、税金1万5000円、母の薬代2万円、残り2万円での生活。

ギリギリの生活の中、学歴をつけて、収入を上げるため、貯金をしています。

ある日、仕事でミスをし今月の給料は無いと言われます。

帰ると、今度は、母からお金を隠している(貯金をしている)と咎められ、絶望します。

やる気がなくなった彼は、今より、マシな生活をするため、1000万円をもらうため、自ら転花を申し出るのです。

国立転花院で、トーシローと会う「蓬莱ヨミコ」

国立転花院で働き、転花を申し出たトーシローに、久しぶりに会うのがヨミコです。

小学生時代、一緒に遊んでいた幼なじみの二人。

登校中、近くのおじさんにピアニカがうるさいと、ピアニカを壊されたとき、

学校の先生から、

あの黒い空が、皆の心にフタをしている。

他人を拒絶し、見えてるものを狭めてる。

あなた達は心の豊かさを手に入れるのよ

と言われたこともあります。

久しぶりの再会なのに、偽装して転花を申請するトーシローに、ヨミコは言います。

転花手当の1000万円欲しさに、〇〇しただろ

彼は言うのです。

俺は1000万円で心の豊かさを買うんだ!!!

結局、彼を止めることができなかったヨミコ。

トーシローは手術を受けて、転花手術を受けます。

ただ、トーシローはもらった1000万円を盗まれてしまいます。

盗まれた現場に居合わせたヨミコ。

トーシローは変なことを言います。

強い怒りを感じるって言ってる

彼は、近くの霊花と話せる能力を得ていたのです。

その能力を、国立転花院に売り込もうと言うユミコ。

その後、二人で8万円の焼肉を食べに行きます。

そこで、ヨミコは言います。

これが私の心の豊かさ。

トーシローは、生活のために、自殺とも言える転花を選び、1000万円を取ります。

それを咎めるヨミコの行動は、普通に考えれば、当たり前の行動です。

でも、ユミコも高い食事をするということで、心の豊かさを得ています。

お金で心の豊かさを買っていたのが何とも言えないところです。

国立転花院で働くことになったトーシロー

霊花と話せる能力を得て、トーシローは、ヨミコと同じ職場で、特例臨時職員として働くことになります。

給料は、月15万円プラス歩合給です。

彼の仕事は、転花院に来た霊花捜索願いを消化していくことです。

心豊かになるピアニスト「松野スミ」

霊花を探してほしいと依頼に来たのは、松野スミです。

入場料10万円のコンサートを行う国立音楽大学現役学生でピアニストの彼女。

探して欲しいのは、彼女の父です。

父は、彼女を音大に入れるために、転花をしたのです。

しかし、彼女が父を探したい理由は、普通ではありません。

音大に入れるため、お金を手に入れるために転花をすることは美談に聞こえますが、話は単純ではありません。

彼女が父を見つけたい理由が、最後に出てきます。

2巻も続けて読むと、複雑な気持ちが分かります。

まとめ:フールナイトを考察「心の豊かさとは」

最初に読んだときは、面白さが分かりませんでした。

ずっと夜で、暗い世界。

でも、2巻を読んで、もう一度読み直すと、ストーリーの深みが分かります。

キーワードは「心を豊かにする」です。

心を豊かにするには、どうするか?

結局、まともなことを言ってそうなヨミコもお金で解決をしています。

夜の世界となって、100年、この時代の人は、生きることよりも植物になることの方がマシだと思ったのかもしれません。

トーシローは、転花をして、自分のお腹から芽が生えてきたのを知り、思います。

2年ある。2年あれば何とかなる。心を豊かにする。

生きていることよりも、自分の寿命を縮めてもお金を得ることの方が良いと考えたところが、何とも言えません。

フールナイトが、心の豊かさをどう表現するのかが楽しみです。

人としてか、霊花としてか、トーシローのこれからも気になります。

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